当番世話人挨拶

ご挨拶

櫻本信一

第53回胃外科・術後障害研究会 当番世話人
埼玉医科大学国際医療センター
上部消化管外科
櫻本 信一

この度、2023年11月10日(金)・11日(土)の2日間の日程で、第53回胃外科・術後障害研究会を「一橋大学一橋講堂」で開催させていただく事になりました。本研究会は、1972年に発足した迷切研究会と、1988年に発足した胃術後障害研究会とが1998年に統合されて発展してきました。大変伝統のある本研究会の当番世話人を拝命いたしましたこと、誠に光栄に存じます。また、このような機会をいただきましたこと、代表世話人である東京大学瀬戸泰之教授をはじめ、名誉・特別会員、世話人、監事、および会員の皆様に深く御礼申し上げます。

今回のメインテーマは「継承と創造・そして発展へ」とさせていただきました。先輩方が永い期間をかけて構築された技術を継承し若い世代に引き継いでゆくこと、これまでの術後障害を踏まえてより良好なQOLを提供できる術式を創造すること、さらにはロボット支援下手術をはじめとした最新テクノロジーを駆使して、より生理的な再建に発展させてゆくことが課題であり今回のテーマに掲げました。特に近年増加傾向にある食道胃接合部癌については、その切除・再建法と術後障害について多くの施設から術式の工夫や成果をご発表いただきたいと思います。また、今回は胃術後の栄養障害を議論していただくセッションや、近年注目されている減量・代謝改善手術関連のセッションを企画しています。管理栄養士さんを含めコメディカルの皆さんの参加しやすい企画を取り入れたいと思います。

本年のゴールデンウィーク開けからCOVID-19感染が第5類に移行されますが、感染対策を十分に講じた上での現地開催を予定しております。胃外科をきわめたベテランの先生、新進気鋭の若い先生、メディカルスタッフの皆様方の幅広いご発表、ご参加をお待ちしております。実りある研究会を運営したいと考えておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。